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「免疫原性組成物を安定化させ、沈殿を阻害する新規製剤」に関する特許6192115に対する無効審判請求不成立審決取消訴訟(知財高裁令和2年(行ケ)10015)の判決言渡日

「免疫原性組成物を安定化させ、沈殿を阻害する新規製剤」に関する特許6192115に対する無効審判請求不成立審決取消訴訟(知財高裁令和2年(行ケ)10015)の判決言渡日

All day
2021年5月17日

「免疫原性組成物を安定化させ、沈殿を阻害する新規製剤」に関する特許(第6192115号)に対してMSDが進歩性欠如を理由として請求した無効審判(無効2018-800090)を請求不成立とした審決に対する取消訴訟(知財高裁令和2年(行ケ)10015)の判決言渡日。

本件特許に係る特許権は、ワイス(現ファイザー)が保有しており、ファイザーが製造販売しているプレベナー13®水性懸濁注(一般的名称: 沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン(無毒性変異ジフテリア毒素結合体))を保護するものであり、20年の存続期間満了日は2027年4月19日(存続期間の延長登録出願中)。 別途、MSDは当該特許に対して無効審判を請求している(無効2020-800028)。

プレベナー13(Prevnar 13/Prevenar 13)のグローバル売上は$5,850mであり、Pfizer社の一番の売上製品(Pfizer FORM 10-K: Q4 2020)。

【請求項1】
シリコーン処理された容器中に含まれる多糖類-タンパク質コンジュゲートの、シリコーンにより誘発される凝集を阻害する、シリコーン処理された容器に入れられている製剤であって、(i)pH緩衝塩溶液、ここで該緩衝液は、約3.5から約7.5のpKaを有する、(ii)アルミニウム塩および(iii)CRM197ポリペプチドとコンジュゲートしたエス・ニューモニエ(S.pneumoniae)血清型・・・(省略)・・・多糖類を含む多糖類-タンパク質コンジュゲート、
を含む製剤。

【本件特許の分割ファミリー特許】

  • 特許5612305: 無効審判は請求されていない。存続期間延長登録出願されていることからプレベナー13水性懸濁注を保護する。
  • 特許6192115: 本件
  • 特許6321094: 無効審判は請求されていない。延長登録出願はされていない。

【MSDの肺炎球菌ワクチン】

MSDは、肺炎球菌ワクチンであるニューモバックス®NP及びニューモバックスNP®シリンジを国内で製造販売しており、また、15価肺炎球菌結合型ワクチンV114を海外で開発している。

 

東京高等地方簡易裁判所合同庁舎17階
千代田区霞が関1丁目1-4, 東京都

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