ヘルシン「パロノセトロン液状医薬製剤」特許5551658に対する特許無効審決(無効2018-800028)取消訴訟判決言渡期日(令和元年(行ケ)10136)
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2020年12月15日
無効審判請求人: ニプロ(参加人: 共和クリティケア、高田製薬)
被請求人: ヘルシン ヘルスケア ソシエテ アノニム(参加人: 大鵬薬品)
特許5551658
【請求項1】
a)0.01~0.2mg/mlのパロノセトロン又はその薬学的に許容される塩;及び
b)薬学的に許容される担体
を含む、嘔吐を抑制又は減少させるための、少なくとも24ケ月の貯蔵安定性を有する溶液であって、
当該薬学的に許容される担体はマンニトールを含む、前記溶液。
パロノセトロン塩酸塩(パロノセトロン(palonosetron))は、Syntex社により創製された化合物であり、5-HT3受容体拮抗薬である。パロノセトロンは、がん化学療法剤投与後の悪心、嘔吐及び手術後の悪心、嘔吐の予防を目的に開発が進められ、1998年にSyntex社からHelsinn社に開発が継承された。
国内において、本剤は抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)(遅発期を含む)を適応症として、2010年1月20日にアロキシ静注 0.75mg(バイアル製剤 5mL)、2012年8月16日にアロキシ点滴静注バッグ 0.75mg(バッグ製剤 50mL)の承認を取得した。
再審査期間は、10年(2010年1月20日~2020年1月19日)