スポンサーリンク

エスシタロプラムシュウ酸塩(レクサプロ®)に関する意匠権および特許権について

2022年9月27日、持田製薬とルンドベック社(H.Lundbeck A/S)の連名による「エスシタロプラムシュウ酸塩(レクサプロ®)に関する意匠権および特許権について」の謹告文が掲載されました。

持田製薬は、ルンドベック社が創製した選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)である「レクサプロ®錠10mg」および「レクサプロ®錠20mg」(一般名:エスシタロプラムシュウ酸塩(Escitalopram Oxalate)、以下「本剤」)を製造販売しています。

しかし、今年の8月に、レクサプロ®の後発医薬品(9社22品目)がとうとう初承認となりました。

12月には後発医薬品が市場に初参入となるのでしょうか。

レクサプロ®は、2011年4月に「うつ病・うつ状態」の効能・効果で承認、2015年11月には「社会不安障害」の効能・効果も承認され、再審査期間はいずれの効能・効果についても2021年4月21日までとなっていました。

「レクサプロ®錠10mg」および「レクサプロ®錠20mg」の剤形は白色でだ円形の割線のあるフィルムコーティング錠で、持田製薬は、本剤の形状に関する意匠権(登録意匠番号1574614)を保有しており、権利は有効に存続しています(下記はその図面の一部を抜粋)。

この意匠は、秘密意匠(意匠法第14条1項)として出願され、意匠登録の日(2017年3月24日)から3年間、その登録の内容は秘密となっていました。この意匠権は2037年まで存続します。

また、持田製薬は、ルンドベック社より、エスシタロプラムシュウ酸塩に関する特許権(特許第4694837号、特許第5520077号、特許第4505335号、特許第4975450号、特許第4966933号、特許第5192568号、特許第5731957号)の実施権の許諾を受けて本剤を製造販売しているとのことです。

持田製薬の決算短信によると、レクサプロ®の売上高は、2022年3月期で167億円であり、2023年度では115億円を見込んでいるとのことです(持田製薬販売と田辺三菱製薬への販売の合算。持田製薬 2022年5月13日 2022年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結))。

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました