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*Pharma/IP news

「特許権の存続期間の延長」の審査基準改訂案に対する意見募集

「特許権の存続期間の延長」の審査基準改訂案が作成され、意見募集が行われています。意見提出期限は2011年12月1日となっています。下記のような問題点があるのではないかと思いますが。 最高裁判決の限定的な判断との整合は取るにしても、他の知財高裁で示されている判示事項に基づく考え方(事務局案1)との整合を取らなくてもよいのか。その結果、法律上定められている特許権者の権利を、審査基準で限定的に狭めている...
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*Case2011

2011.05.23 「メルク v. 特許庁長官」 知財高裁平成22年(行ケ)10073

ヒトパピローマウイルス遺伝子の進歩性: 知財高裁平成22年(行ケ)10073 【背景】 「ヒトパピローマウイルス18型をコードするDNA」に関する出願(特願平8-528535; 特表平11-502704; WO96/29413)の拒絶審決(不服2006-28563)取消訴訟。 請求項7: 下記の配列番号1で表されるヌクレオチド配列からなる単離精製されたヒトパピローマウイルス18型のL1DNA分子ま...
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*Case2011

2011.04.07 「アボット・セントラル硝子 v. バクスター」 知財高裁平成22年(行ケ)10249, 10250

数値限定と実施可能要件: 知財高裁平成22年(行ケ)10249, 10250 【背景】 「フルオロエーテル組成物及びルイス酸の存在下におけるその組成物の分解抑制法」に関する原告らの特許(特許第3183520号)の無効審決(無効2007-800138; 無効2005-80139)取消訴訟である。争点は、訂正後の請求項1ないし4の発明の実施可能要件の有無だった。 請求項1(本件訂正発明1)(下線部が訂...
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*Case1991-2000

2000.02.10 「グラクソ v. 特許庁長官」 東京高裁平成10年(行ケ)361

小児適用の追加承認処分と特許法67条の3第1項1号: 東京高裁平成10年(行ケ)361 【背景】 原告は、塩酸オンダンセトロンを有効成分とし、抗悪性腫瘍剤(シスプラスチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)の軽快を効能・効果とする医薬について承認を受けた(「前回承認」)。 その後、原告は、上記と同じ有効成分、効能・効果の医薬について、「今回承認」を受けた。 前回承認と今回承認とは、前者が適用対象...
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*Pharma/IP news

第6回 特許権の存続期間の延長制度検討ワーキング・グループ議事録

2011年8月19日に開催された、産業構造審議会知的財産政策部会特許制度小委員会 第6回特許権の存続期間の延長制度検討ワーキング・グループの議事録が公開されました。事務局案2と製薬協案とを軸に検討するようです。 しかし、最高裁判決(2011.04.28 「特許庁長官 v. 武田薬品」 最高裁平成21(行ヒ)326)によって肯定された原審(2009.05.29 「武田薬品 v. 特許庁長官」 知財高...
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*Pharma/IP news

2011.09.09 「アリセプトの高度アルツハイマー型認知症に係る特許期間延長訴訟 最高裁が上告棄却」

アリセプトの特許権(特許2578475)の存続期間延長登録を維持した知財高裁判決に対する後発品メーカーによる上告について、2011年9月9日、最高裁が上告棄却(不受理)を決定したとのことです。 参考: エーザイプレスリリース: 2011.09.14 「アリセプト®」の高度アルツハイマー型認知症に係る特許権存続期間の延長が確定 過去記事: 2011.02.22 「沢井製薬等の後発品メーカー8社 v....
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*Case2011

2011.03.28 「ウエルカム v. 特許庁長官」 知財高裁平成22年(行ケ)10178

先行医薬品どうしを組み合わせた合剤承認に係る特許存続期間延長登録: 知財高裁平成22年(行ケ)10178 【背景】 原告(ウエルカム)は、 処分の対象になった物: ラミブジンおよび硫酸アバカビル(この2種類の合剤) 処分の対象となった物について特定された用途: HIV感染症 とする薬事承認処分(販売名:エプジコム(Epzicom)錠、海外ではカイベクサ錠)に基づいて「ジドブジン,1592U89およ...
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*Pharma/IP news

2011.08.19 「第6回 特許権の存続期間の延長制度検討ワーキング・グループ開催」

2011年8月19日、産業構造審議会知的財産政策部会特許制度小委員会 第6回特許権の存続期間の延長制度検討ワーキング・グループが開催され、配布資料が公開されました。 最高裁判決(平成21年(行ヒ)324~326)が言い渡され、特許庁の上告が棄却された結果、特許庁の審査基準を早急に見直す必要がでてきました。今回の審議では、特許庁から運用案(1)及び(2)が提案され、日本製薬工業協会(製薬協)及び日本...
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*Case2011

2011.03.28 「シャイアー v. 特許庁長官」 知財高裁平成22年(行ケ)10177

先行医薬品どうしを組み合わせた合剤承認に係る特許存続期間延長登録: 知財高裁平成22年(行ケ)10177 【背景】 原告(シャイアー)は、 処分の対象になった物: ラミブジンおよび硫酸アバカビル(この2種類の合剤) 処分の対象となった物について特定された用途: HIV感染症 とする薬事承認処分(販売名:エプジコム(Epzicom)錠、海外ではカイベクサ錠)に基づいて「抗ウィルス性置換1,3-オキサ...
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*Case2011

2011.03.23 「アイノベックス v. アプト」 知財高裁平成22年(行ケ)10256

「物の発明」としての用途発明と新規性: 知財高裁平成22年(行ケ)10256 【背景】 被告(アプト)が有する「スーパーオキサイドアニオン分解剤」に関する特許(特許第4058072号)について、原告(アイノベックス)による無効審判請求は成り立たないとの審決(無効2009-800033号)に対する審決取消訴訟。 請求項1: A ポリビニルピロリドン,ポリビニルアルコール,ポリアクリル酸,シクロデキス...
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*Case2011

2011.03.10 「アベンティス v. 特許庁長官」 知財高裁平成22年(行ケ)10170

LPL欠損の遺伝子治療: 知財高裁平成22年(行ケ)10170 【背景】 「組換えウイルス,製造方法および遺伝子治療での使用」に関する出願(特願平8-500419号; 特表平10-500859; WO95/33840)の拒絶審決(不服2007-020372; 進歩性違反)取消訴訟。 請求項1: リポタンパク質リパーゼ(LPL)をコードする核酸配列を含んでなる欠陥組換えウイルス 【要旨】 裁判所は、...
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*Case2011

2011.02.01 「大塚製薬工場 v. 味の素」 知財高裁平成22年(行ケ)10133

副作用の懸念という阻害要因: 知財高裁平成22年(行ケ)10133 【背景】 味の素(被告)が有する「2室容器入り経静脈用総合栄養輸液製剤」に関する特許権(特許第4120018号)について無効審判請求不成立とした審決(無効2008-800110号事件及び無効2008-800256号事件)の取消訴訟。 輸液におけるアミノ酸を安定化するための抗酸化剤として亜硫酸塩を配合すると、その亜硝酸塩がビタミンB...
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*Case2011

2011.01.31 「X v. デビオファーム」 知財高裁平成22年(行ケ)10122

効果に着目した構成: 知財高裁平成22年(行ケ)10122 【背景】 「オキサリプラティヌムの医薬的に安定な製剤」に関する特許(特許第3547755号; 出願日1995.08.07)について原告(X)の進歩性欠如を理由とする無効審判請求(無効2009-800029号)は成り立たないとの審決に対する審決取消訴訟。 請求項1: 濃度が1ないし5mg/mlでpHが4.5ないし6のオキサリプラティヌムの水...
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*Pharma/IP news

特許権の存続期間の延長登録出願に関する審査基準及び審査の取扱いについて

2011年5月16日、特許庁は、最高裁判決(平成21年(行ヒ)第324~326号)を受け、特許権の存続期間延長登録出願に関する改訂審査基準を本年秋頃を目途に公表する予定であり、また、延長登録出願の審査着手は、原則として、改訂審査基準の公表まで止めると発表しました。参考:特許庁調整課審査基準室: 2011.05.16 特許権の存続期間の延長登録出願に関する審査基準及び審査の取扱いについて2011.0...
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*Case2011

2011.04.28 「特許庁長官 v. 武田薬品」 最高裁平成21(行ヒ)326

武田薬品 特許権の存続期間の延長登録出願 最高裁判決 (The Supreme Court affirms the IP High Court decision that allows Takeda's patent term extension application in Takeda v. JPO case): 最高裁平成21(行ヒ)326 原審事件: 2009.05.29 「武田薬品 v....
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*Case2010

2010.12.22 「エティファーム v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10062

特許権存続期間延長登録出願において、禁止が解除された「物」が特許発明のうちの特定の構成として明文上区分されている必要があるのか?: 知財高裁平成21年(行ケ)10062 【背景】 「急速崩壊性多粒子状錠剤」に関する特許(特許2820319号; 20年の存続期間満了日は2012.7.21)に基づく存続期間延長登録出願(2006-700077号; 延長を求める期間は3年9月10日)をした。 本件出願は...
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*Case2011

2011.03.22 「沢井製薬 v. 武田薬品」 特許無効審判事件 2010-800087, 2010-800088

アクトス(ACTOS)併用の進歩性判断における効果の格別顕著性: 無効2010-800087及び無効2010-800088 沢井製薬が請求した、武田薬品が有する「ピオグリタゾンと他の糖尿病薬との併用」に関する特許(特許3148973及び特許3973280)の無効審判(無効2010-800087及び無効2010-800088)について、特許庁は一部クレームについては無効としたが、他のクレームについて...
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*Pharma/IP news

2011.04.06 USPTO proposed new PTA and PTE rules

2011年4月6日、USPTOはPTA(patent term adjustment)及びPTE(patent term extension)に関する規則改正案を発表しました。パブリックコメントは5月6日まで募集しています。 参考: Revisions of Patent Term Extensions and Adjustment Provisions Relating to Appellate...
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*Case2011

2011.01.18 「X v. 特許庁長官」 知財高裁平成22年(行ケ)10055

発明の作用効果に関するクレームの構成: 知財高裁平成22年(行ケ)10055 【背景】 「血管老化抑制剤および老化防止抑制製剤」に関する出願(特願2008-131621, 特開2009-280508)に係る本件補正発明が引用発明及び周知技術に基づいて進歩性なしとした拒絶審決の取消訴訟。 本件補正発明: タラ目又はカレイ目の皮を原料とし,分解酵素としてペプシンを用い,pH1.5に調整した後,温度40...
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*Pharma/IP news

2011.03.16 「アステラス Tarceva特許侵害訴訟でTevaと和解」

アステラスは、その米国子会社OSIがGenentech及びPfizerとともに、Tevaに対して2009年3月19日に米国で提起したがん治療剤Tarceva®(一般名: 塩酸エルロチニブ)の物質特許(米国再発行特許番号:RE41,065)及び用途特許(米国特許番号:6,900,221及び7,087,613)に関する特許侵害訴訟について、Teva社と和解契約を締結したと発表した。 Tarceva®は...
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*Case2010

2010.12.22 「伏見製作所/X v. 特許庁長官」 知財高裁平成22年(行ケ)10163

出願当時の技術水準を出願後の刊行物により認定: 知財高裁平成22年(行ケ)10163 【背景】 「経管栄養剤」に関する出願(特願2003-003526)に係る発明が引用例1及び2に記載された発明に基づいて進歩性なしとした拒絶審決の取消訴訟。 請求項1: 胃瘻に配置された管状材を通して、数分間で200ml~400ml が加圧供給される栄養剤であって、該栄養剤は、その粘度が、1000ミリパスカル秒以上...
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*Case2011

2011.02.22 「沢井製薬等の後発品メーカー8社 v. エーザイ」 知財高裁平成21年(行ケ)10423/10424/10425/10426/10427/10428/10429

アリセプト特許の存続期間延長登録: 知財高裁平成21年(行ケ)10423/10424/10425/10426/10427/10428/10429 【背景】 アリセプト特許権存続期間延長登録 無効審決取消訴訟の記事のつづき。アリセプトの特許権(特許2578475)の存続期間延長登録に対する無効審判請求を不成立とした審決に対して、後発品メーカー(沢井製薬・シオノケミカル・大正薬品工業・大洋薬品工業・東...
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*Case2010

2010.11.17 「カプスゲル v. クオリカプス」 知財高裁平成21年(行ケ)10253

#4000のポリエチレングリコール: 知財高裁平成21年(行ケ)10253【背景】被告(クオリカプス)が有する「ハードゼラチンカプセル及びハードゼラチンカプセルの製造方法」に関する本件特許(第4099537号)に対する原告(カプスゲル)の特許無効審判請求について、特許庁が引用発明9等に基づいて容易に発明することができたものということはできない等として本件特許を無効にすることができないとしたため(無...
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*Case2010

2010.11.10 「ビーエーエスエフ v. 特許庁長官」 知財高裁平成22年(行ケ)10108

効果が特許請求の範囲の特定に基づかない?: 知財高裁平成22年(行ケ)10108【背景】「両親媒性複合体,その製造方法及びそれを含有する組成物」に関する出願(平成9年特許願第515568号)に係る発明が引用発明に基づいて進歩性なしとした拒絶審決(不服2007-2650)の取消訴訟。請求項1:反応温度が室温から80℃の範囲で,平均分子量が10000ダルトン以上の少なくとも1種の非変性の植物タンパク質...
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*Pharma/IP news

2011.01.20 「クレハと日医工 クレメジン特許侵害訴訟の和解成立」

クレハと日医工ファーマとが争っていたクレメジンの後発品に関する特許権侵害訴訟において、2011年1月20日付けで和解が成立しました。 クレハは、慢性腎不全用剤「クレメジン細粒」及び「クレメジンカプセル200」の後発品に関し、両医薬品の後発品として「キューカル細粒分包2 g」及び「キューカルカプセル286 mg」を製造・販売する日医工ファーマ(旧テイコクメディックス)に対して、クレハの保有する特許権...
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*Case2010

2010.11.01 「ジヤンセン v. 特許庁長官」 知財高裁平成22年(行ケ)10035

ガランタミン液剤の発明: 知財高裁平成22年(行ケ)10035 【背景】 「ガランタミン及び甘味剤を含む経口液剤」に関する出願(特願2001-532738、特表2003-512415)の拒絶審決(不服2006-25590)取消訴訟。 請求項1: 0.005~3%(w/v)の強力甘味料である甘味剤を含んで成り且つバルクの液体のキャリヤーが水性であることを特徴とする,ガランタミンもしくは製薬学的に許容...
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*Topics

2010年、医薬系”特許的”な判決を振り返る。

審決取消判決が多かった? ブログで取り上げました2010年医薬関連発明判決のうち、審決が取り消された判決は下記の通り。結構多かったのではないでしょうか? 2010.01.19 「バクスター v. アボット/セントラル硝子」 知財高裁平成20年(行ケ)10276: 「ルイス酸」抑制剤で「被覆」するセボフルランの貯蔵方法 2010.01.20 「三和酒類・大麦発酵研究所 v. 特許庁長官」 知財高裁平...
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*Case2010

2010.10.28 「ノース・キャロライナ・ステイト・ユニヴァーシティ v. 特許庁長官」 知財高裁平成22年(行ケ)10050

公知タンパク質をコードするDNAの進歩性: 知財高裁平成22年(行ケ)10050 【背景】 「バチルス・リチェニフォルミス(Bacillus Licheniformis)PWD-1 のケラチナーゼをコードしているDNA」に関する出願(平成8年特許願第500873号、WO95/33056、特表平10-500863)の拒絶審決(不服2006-10472)取消訴訟。 請求項1: 「配列番号1のDNA配列...
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*Case2010

2010.10.12 「ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア v. 特許庁長官」 知財高裁平成22年(行ケ)10029

細胞の入手可能性と引用発明適格性: 知財高裁平成22年(行ケ)10029 【背景】 「抗ガングリオシド抗体を産生するヒトのBリンパ芽腫細胞系」に関する出願(PCT/US94/1469、WO94/19457、特願平6-519027、特表平8-507209)の拒絶審決(不服2005-8566)取消訴訟。 請求項1: L612として同定され,アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(American...
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*Case2010

2010.09.22 「バイエル v. 国」 知財高裁平成22年(行コ)10002

シプロキサン注特許の年金未納: 知財高裁平成22年(行コ)10002 【背景】 原告が「1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,4-ジヒドロ-4-オキソ-7-(1-ピペラジニル)-キノリン-3-カルボン酸の注入溶液」に関する特許権(第1981005号; 公告番号:特公平7-14879; 公開番号: 特開昭62-99326)の第13年分の特許料の追納期間の経過後に特許料納付手続をしたところ、特許庁長官...
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*Case2010

2010.08.31 「レ ラボラトワール セルヴィエ v. 特許庁長官」知財高裁平成22年(行ケ)10001

医薬組成物の引用発明の認定: 知財高裁平成22年(行ケ)10001 【背景】 「固形の熱成形し得る放出制御医薬組成物」に関する出願(特願2000-193043)について、本願発明は周知技術を勘案し引用例Aの記載に基づいて進歩性なしとした拒絶審決(不服2005-21463)の取消を求めた訴訟。 請求項1(本願発明): 固形の放出制御医薬組成物であって,少なくとも1の活性成分,ならびに少量の第四級アン...
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*Case2010

2010.08.31 「X v. 和光純薬」 知財高裁平成22年(ネ)10010/平成22年(ネ)10027

ビリルビンの測定方法の職務発明対価請求事件: 知財高裁平成22年(ネ)10010/平成22年(ネ)10027 【背景】 被控訴人(被告:和光純薬)の従業員であった控訴人(原告:X)が、被告の特許(特許第2666632号)に係る「ビリルビンの測定方法」に関する発明が原告を発明者とする職務発明であり、その特許を受ける権利を被告に譲渡した旨主張し、被告に対して上記譲渡に係る相当の対価の支払を求めた訴訟。...
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*Pharma/IP news

パリエット(ラベプラゾールナトリウム)後発品初収載

2010年11月の薬価追補収載において、初めての後発品参入となったプロトンポンプ阻害剤ラベプラゾールナトリウム(Sodium Rabeprazole; 先発品はエーザイが製造販売するパリエット(Pariet)錠)。いわゆる「虫食い申請」のため、先発品で認められている「効能又は効果」の一部は承認されていません。 OrangebookにリストされているUS Patent No. 5045552を頼りに...
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*Case2010

2010.08.19 「メルク v. 日本薬品工業」 知財高裁平成21年(行ケ)10180

フォサマックの錠剤特許: 知財高裁平成21年(行ケ)10180 【背景】 原告(メルク)が有する「4―アミノ―1―ヒドロキシブチリデン―1,1-ビスホスホン酸又はその塩の製造方法及び前記酸の特定の塩」に関する特許(特許第1931325号)を無効とした審決(無効2008-800062号)に対して原告が取消しを求めた事案。 請求項6: 4-アミノ-1-ヒドロキシブチリデン-1,1-ビスホスホン酸モノナ...
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*Pharma/IP news

2010.10.20 「フロモックス(Flomox): 塩野義、沢井製薬と和解」

「フロモックス®(Flomox®)」(一般名:セフカペンピボキシル塩酸塩水和物(Cefcapene Pivoxil Hydrochloride Hydrate))の後発品販売を開始した沢井製薬と塩野義との間で争われていた特許侵害訴訟は両社間で和解が成立することによって決着しました。和解内容は不明ですが、沢井製薬による後発品の製造販売は継続され、税関で保留となっている原薬の輸入差止申立は取下げられる...
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*Pharma/IP news

アンプラーグ製剤特許が成立

2010年8月23日付けで、抗血小板薬アンプラーグ(ANPLAG; 有効成分: サルポグレラート塩酸塩(Sarpogrelate Hydrochloride)の錠剤に関する、田辺三菱の日本特許第4567640号(特願2006-205560; 出願日2006年7月28日; 特開2007-56011)が設定登録されました。 この特許は「小型化塩酸サルポグレラート経口投与製剤」に関するものであり、後発品...
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*Pharma/IP news

アリセプト特許権存続期間延長登録 無効審決取消訴訟

エーザイの販売するアリセプトの特許権(特許2578475)に基づく下記存続期間延長登録に対して後発品メーカー(沢井製薬・シオノケミカル・大正薬品工業・大洋薬品工業・東和薬品・日医工・日本薬品工業・陽進堂)が無効審判を請求(2008年11月)していましたが、いずれも無効審判請求は成り立たないとされたため、2009年12月24日に知財高裁に出訴しているようです。 延長登録出願番号2007-700112...
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*Case2010

2010.07.15 「P&G v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10238

進歩性と追加実験結果の参酌: 知財高裁平成21年(行ケ)10238 【背景】 「日焼け止め剤組成物」に関する出願(特願2000-561967号)の拒絶審決取消訴訟。 出願人は、進歩性なしと判断した審決に対して、(1)審判請求理由補充書の実験結果を参酌することができないとした判断の誤り、(2)参酌しても顕著な効果がないとした判断の誤りがあると主張した。 請求項1: 「日焼け止め剤としての使用に好適な...
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*Pharma/IP news

2010.09.09 「第一三共 オルメサルタン米国特許侵害訴訟で勝訴」

第一三共とマイラン社とが争っていた高血圧症治療剤BenicarⓇ、Benicar HCTⓇ及びAZORⓇに関するANDA訴訟において、2010年9月9日、CAFCは、第一三共のオルメサルタンメドキソミル(olmesartan medoxomil)特許が有効であると認めた地裁判決を支持しました。 マイラン社は、「DuPont社の(1)'902特許及び(2)'069特許に記載されたangiotensi...
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*Pharma/IP news

2010.09.01 「武田薬品 合成研究部門で実験ノートを完全電子化」

2010年9月1日の富士通プレスリリースによると、武田薬品の合成研究部門において電子実験ノートシステムの運用が開始されたとのことです。 参考: 富士通press release: 2010.09.01 武田薬品工業様、国内最大規模の電子実験ノートシステムを導入 2008.02.15 「シオノギ製薬 電子実験ノートシステム稼動」
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*Case2010

2010.05.10 「アステラス v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10170

リーチ・スルー・クレームの応用?: 知財高裁平成21年(行ケ)10170 【背景】 「坑血小板剤スクリーニング方法」に関する出願(特願2003-353705号)の拒絶審決取消訴訟。 争点は実施可能要件(特36条4項)を満たしているか否かであった。 請求項1(要約): 「ADP受容体P2TACアンタゴニスト等を検出する工程(A)(B)(C)」と「製剤化工程」を含む、抗血小板用医薬組成物の製造方法。 ...
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*Case2010

2010.03.31 「テバ v. 協和発酵キリン」 東京地裁平成19年(ワ)35324

プロダクト・バイ・プロセス クレームの技術的範囲とは?: 東京地裁平成19年(ワ)35324 【背景】 「プラバスタチンラクトン及びエピプラバスタチンを実質的に含まないプラバスタチンナトリウム、並びにそれを含む組成物」に関する特許権(特許第3737801号)を保有する原告(テバ社)が、被告(協和発酵キリン)製品(プラバスタチンNa塩錠10mg KH)の製造・販売行為は特許権を侵害するとして、被告製...
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*Case2010

2010.02.24 「アルカフロイ(脱退原告 バイエル) v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10399

フルダラ即開放性錠剤: 知財高裁平成21年(行ケ)10399 【背景】 「活性成分の即開放性を有する高純度配合物の経口フルダラ」に関する脱退原告がした出願(WO 2003/053418; 特表2005-519043号)の拒絶審決取消訴訟。 本願発明と引用例1発明とは、「活性成分フルダラ(fludara)10mgを含んで成る即開放性錠剤配合物」との点で一致していたが、本願発明では、5種の配合物質が特...
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*Pharma/IP news

ラタノプロスト(Latanoprost)後発品初収載

2010年5月の後発医薬品等薬価追補収載について、今回後発品が初めて収載されたもののうち、最も品目数で多かったのが緑内障治療薬ラタノプロスト(Latanoprost: 先発品はファイザーのキサラタン(Xalatan)点眼液)でした(22品目)。 ラタノプロストの化合物特許(特許第2721414号)は2009年9月6日に満了しましたが、ファイザーは、このキサラタン点眼液と併用されることの多いチモロー...
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*Pharma/IP news

2010.06.28 「アステラス VESIcare特許侵害訴訟でテバと和解」

2010年6月28日、アステラスは、テバと、米国で係争中の過活動膀胱治療剤「VESIcare®」(一般名: コハク酸ソリフェナシン、日本製品名「ベシケア®」)の物質特許(米国特許番号:6,017,927)に関する特許侵害訴訟について、同意判決により終結させる和解契約を締結しました。和解契約に基づき、テバは、アステラスが小児試験に基づく独占販売期間を取得しない場合、2018年10月に後発品を発売する...
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*Pharma/IP news

2010.06.29 「クレストールANDA訴訟地裁判決、アストラゼネカ・塩野義が勝訴」

クレストール(Crestor)(一般名:ロスバスタチンカルシウム(Rosuvastatin Calcium))の米国特許(RE 37,314)について特許権者である塩野義と導出先であるAstraZenecaが共同で後発品メーカー数社と争っていたANDA訴訟で、2010年6月29日、地裁は後発品メーカーの侵害であると判決しました。Orange Bookによれば、RE37,314特許存続期間は2016...
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*Case2010

2010.02.09 「X v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10053

進歩性引例の「周知技術」として許容される用い方: 知財高裁平成21年(行ケ)10053 【背景】 「抗脂血及び抗肥満剤」に関する出願(特願平4-194472; 特開平05-339159)の拒絶審決取消訴訟。審決理由は進歩性無し。 請求項1: 抗脂血性の有効成分が,ストレプトコッカス・サリバリウスによって生成されるか,又は前記ストレプトコッカス・サリバリウスが産生する酵素によって生成されるレバンから...
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*Case2010

2010.03.30 「ナイアダイン v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10158

親油性LogP値の差が0.5~1.5の補助エステル: 知財高裁平成21年(行ケ)10158 【背景】 「局所微量栄養素送達システムおよびその用途」に関する出願(特願2001-575962; 特表2004-519413)の拒絶審決取消訴訟。審決の理由は記載要件(実施可能要件及びサポート要件等)違反であった。 請求項1(本願発明1): 栄養素をヒトに伝達するための組成物の製造方法であって,前記組成物は...
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*Case2010

2010.01.28 「エナーテック v. Y」 知財高裁平成21年(行ケ)10175

審査基準以上に補正できる範囲を許容?: 知財高裁平成21年(行ケ)10175 【背景】 特許権者である原告が保有する「高断熱・高気密住宅における深夜電力利用蓄熱式床下暖房システム」に関する特許(第3552217号)の無効審決取消訴訟。 審決では、「高断熱・高気密住宅」との構成を「熱損失係数が1.0~2.5kcal/m ・h・℃の高断熱・高気密住宅」との構成とした補正は、新規事項の追加であると判断す...
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