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テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物(テネリア®)に関する特許権について

2026年7月9日、田辺ファーマ株式会社は、「【謹告】テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物(商品名 テネリア®)に関する特許権について」と題する告知文を日刊薬業ウェブサイトに掲載しました。

当該謹告において同社は、一般名テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物(Teneligliptin Hydrobromide Hydrate)を有効成分とし、その効能・効果を「2型糖尿病」とする医薬品を、「テネリア®錠20mg」、「テネリア®錠40mg」、「テネリア®OD錠20mg」および「テネリア®OD錠40mg」の商品名で製造販売している医薬品であることを明示しています。

テネリア®錠は、田辺三菱製薬株式会社(現・田辺ファーマ株式会社)で創製されたジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害薬であり、活性型グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)の血中濃度を上昇させることにより、血糖依存的なインスリン分泌促進・グルカゴン分泌抑制をもたらし血糖降下作用を発揮する2型糖尿病治療剤です。

当該謹告において同社は、テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物を有効成分とする医薬品に関して、以下の特許権がいずれも有効に存続しているとして、各特許権を侵害する行為または侵害のおそれのある行為に対しては直ちに厳正な法的措置を講じる方針を明示しています。その上で、テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物および当該化合物を有効成分として含有する医薬品の製造、輸入または販売を予定・計画する企業に対し、権利侵害が生じないよう十分留意するよう注意喚起を行っています。

  • 有効成分の物質特許(日本特許第4101053号)
  • 有効成分の塩結晶特許(日本特許第4208938号)
  • 有効成分に関する製剤特許(日本特許第5775463号)
  • 有効成分に関する製法特許(日本特許第5863789号および第6985179号)

なお、特許第4101053号については、20年の存続期間が2021年8月10日に満了していますが、5年延長された存続期間も2026年8月10日に満了します。特許第4208938号については、20年の存続期間が2026年2月17日に満了していますが、最大5年の延長が認められているようです。

Fubuki
Fubuki

塩結晶特許、特にその存続期間延長登録特許権の効力が後発医薬品の参入障壁となり得るのか気になりますね。


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コメント

  1. Fubuki Fubuki より:

    テネリア®(テネリグリプチン)の物質特許+期間延長(PTE)が2026年8月10日に満了。塩・結晶、製剤、製法などの二次特許が残るため注目すべきは「残存特許が後発品参入にどこまで効くか」。興味深い事例です。

    テネリア後発品は沢井製薬のみ承認を取得。
    2026.08.17 ミクスOnline 厚労省・後発品承認 初後発は5成分 トラゼンタ後発品に8社 インチュニブ後発品に6社
    https://www.mixonline.jp/Default.aspx?tabid=55&artid=80710

  2. SNGW より:

    沢井テネリグリプチン錠ですが、添付文書の処方から製剤特許5775463は回避しています。
    沢井の特許2件(早期審査)特許7518316、特許7799904の構成要素である二酸化ケイ素とL-乳酸が、沢井処方に含まれているため、当該特許技術を使用している可能性があります。
    当該技術を用いておれば、沢井製剤は非晶質であるため特許4208938と思われますが、いかがでしょうか。
    実際は沢井製剤を入手して結晶形を測定しなければ分かりませんが。

  3. 匿名 より:

    後発はアモルファスなんですかね

    先発はここの特許以外で後発を攻撃する機会があったのに攻撃しなかったことが気になります
    アモルファスだと難しかったのでしょうか

  4. Fubuki Fubuki より:

    沢井製薬のテネリア後発品の有効成分はテネリグリプチン臭化水素酸塩水和物(hemipentahydrobromide hydrate)ようですね。
    https://med.sawai.co.jp/pdf/202612/attach03.pdf

    有効成分は特許第4208938号のクレームに包含される結晶なのかどうか(非晶質なのか)
    仮にクレームに包含されるとして延長された特許権の効力範囲はどうなるのか
    パテントリンケージの判断対象(物質特許(有効成分に関する特許))にはならなかったのかどうか
    ・・・いろいろ気になりますね。

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