2012

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2012年、医薬系”特許的”な判決を振り返る。

プロダクト・バイ・プロセスで記載された特許発明の技術的範囲と発明の要旨認定との関係2012年、最もホットだった"特許的"ニュースのひとつは、大合議判決が出たということもあり、プロダクト・バイ・プロセスで記載された特許発明の技術的範囲と発明の要旨認定との関係をどう考えればよいのかという問題だったのではないでしょうか?侵害事件の大合議判決(2012.01.27 「テバ v. 協和発酵キリン」 知財高裁...
*Case2012

2012.12.14 「AstraZeneca v. Aurobindo」 CAFC Docket No.2010-1460

クレストールANDA訴訟CAFC判決、アストラゼネカ・塩野義が勝訴: CAFC Docket No.2010-1460【背景】The drug product here at issue is the “statin” having the brand name Crestor®. The active ingredient of Crestor® is rosuvastatin. In su...
*Case2012

2012.06.26 「フェリング v. 特許庁長官」 知財高裁平成23年(行ケ)10198

ミニリンメルト®OD錠に関する出願の進歩性: 知財高裁平成23年(行ケ)10198【背景】「デスモプレシンの口腔内分散性医薬製剤」に関する特許出願(特願2004-502972, 特表2006-502972, WO03/94886)の拒絶審決(不服2008-30442号)取消訴訟。請求項1:デスモプレシン酢酸塩とゼラチンとマンニトールとを含み,口腔内で10秒以内に崩壊し,口腔粘膜からデスモプレシン酢...
*Pharma/IP news

2012.12.05 「ファイザー リピトール®錠 結晶特許 知財高裁 審決取消判決」

2012年12月5日、ファイザーのプレスリリースによれば、「リピトール®錠」(一般名:アトルバスタチンカルシウム水和物)の結晶形に関する特許の有効性を争っていた審決取消訴訟について、知財高裁は審決を取り消す判決を下した、とのことです。参考:2011.11.22 「サンド v. ワーナー-ランバート」特許庁審決 無効2010-800235号事件ファイザー、リピトールの後発品に対して特許侵害訴訟を提起...
*Case2012

2012.06.06 「ジヤンセン v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10061

審判請求書却下決定の運用と違法性: 知財高裁平成24年(行ケ)10061【背景】「てんかんおよび関連疾患を治療するためのスルファメートおよびスルファミド誘導体」に関する出願(特願2007-516789, 特表2008-503488, WO2006/007436)の拒絶査定不服審判(不服2011-14228)における審判請求書却下決定に対する取消請求事件。原告は、取消事由として、本件決定の違法性を主...
*Case2012

2012.05.31 「X v. 特許庁長官」 知財高裁平成23年(行ケ)10277

引用発明の適格性は実施例に限られるか: 知財高裁平成23年(行ケ)10277【背景】「セミフルオロアルカン及びその使用」に関する出願(特願2003-344963号)の拒絶審決(不服2008-71)取消訴訟。争点は進歩性の有無。請求項1:下記一般式(略)の線形又は分岐セミフルオロアルカンを含む、挿管液体吸入法用液体呼吸剤であって、-線形セミフルオロアルカンが、下記一般式(略)を有し、-分岐セミフルオ...
*Case2012

2012.04.27 「A1 v. アステラス」 東京地裁平成21年(ワ)34203

塩酸タムスロシン関連発明の職務発明対価請求事件: 東京地裁平成21年(ワ)34203【背景】アステラス(被告)の元従業員である原告(A1)が、被告に対し、ハルナールの有効成分である塩酸タムスロシンに関する物質発明(日本物質特許1443699号)及び塩酸タムスロシンの製法に関する発明(日本製法特許1553822号)の上記職務発明に係る特許を受ける権利を被告に承継させたことによる相当の対価の一部請求と...
*Case2012

2012.05.28 「イッサム リサーチ v. 特許庁長官」 知財高裁平成22年(行ケ)10203

進歩性判断における技術常識の把握と後出しデータの参酌: 知財高裁平成22年(行ケ)10203【背景】「腫瘍特異的細胞傷害性を誘導するための方法および組成物」に関する出願(特願2000-514993号; 特表2001-519148)の拒絶審決(不服2006-7782)取消訴訟。争点は進歩性の有無。請求項1:細胞傷害性の遺伝子産物をコードする異種配列に機能的に連結されたH19 調節配列を含むポリヌクレ...
*Case2012

2012.03.28 「ディーオーブイ v. 特許庁長官」 拒絶査定不服審判事件 2009-11760

公知ラセミ体を構成する一方の光学異性体の進歩性: 不服2009-11760 【背景】 「(+)-1-(3,4-ジクロロフェニル)-3-アザビシクロヘキサン、その組成物および使用」に関する出願(特願2002-565944、WO02/66427、特表2005-500983)の拒絶査定不服審判請求事件。公知ラセミ体を構成する一方の光学異性体の進歩性が争点。 請求項1(本願発明1): 「それぞれ...
*Case2012

2012.05.07 「沢井製薬 v. ワーナー・ランバート」知財高裁平成23年(行ケ)10091

アトルバスタチンの安定化製剤特許: 知財高裁平成23年(行ケ)10091 【背景】 ワーナー・ランバート(被告)が保有する「安定な経口用のCI-981製剤およびその製法」に関する特許(3254219)に対して、沢井製薬(原告)がした無効審判請求を不成立とした審決(無効2009-800236)の取消訴訟。 請求項1: 混合物中に,活性成分として,〔R-(R*,R*)〕-2-(4-フルオロフェニ...
*Pharma/IP news

2012.10.05 「サノフィ アレグラ®後発医薬品に対する侵害訴訟提起」

サノフィのプレスリリースによると、同社は、アレルギー性疾患治療剤「アレグラ®」(一般名:フェキソフェナジン塩酸塩; Fexofenadine Hydrochloride)の後発医薬品について、本年8月15日に製造販売承認を取得したエルメッドエーザイ、小林化工、大正薬品工業の3社に対し、10月5日、特許第3041954号及び特許第3037697号の専用実施権に基づき、侵害差止を求める訴訟を東京地方裁...
*Case2012

2012.04.27 「アンティキャンサー v. 大鵬薬品」 東京地裁平成21年(ワ)31535

リサーチツール特許に関する争い: 東京地裁平成21年(ワ)31535【背景】「ヒト疾患に対するモデル動物」に関する特許権(第2664261号)を有していた原告(アンティキャンサー)が、被告(大鵬薬品)に対し、①浜松医大勤務医師らが被告の委託を受けて新規抗がん剤(TSU68)の評価実験に使用した実験用モデル動物(本訴マウス)が、原告の特許発明の技術的範囲に属するものである、②被告が上記医師らに委託し...
*Case2012

2012.04.23 「遼東化学 v. 宇部興産・田辺三菱」特許無効審判事件 2011-800097, 2011-800098

公知ラセミ体を構成する一方の光学異性体の新規性・進歩性: 無効2011-800097, 2011-800098 「光学活性ピペリジン誘導体の酸付加塩及びその製法」に関する特許(特許第4562229及び特許第4704362)の特許無効審判請求事件。公知ラセミ体を構成する一方の光学異性体の新規性・進歩性が争点。 特許庁審判部は、引用文献にその異性体を実際に単離できたことを示す記載がないことや、その...
*Pharma/IP news

2012.09.27 アクトス併用療法 特許侵害訴訟 大阪地裁判決

沢井製薬のプレスリリースによると、沢井製薬が製造販売する「ピオグリタゾン錠15mg/30mg「サワイ」」(先発品名:アクトス錠)に対し、沢井製薬製品と他糖尿病薬との併用療法が、武田薬品の保有する2件の「組合せ特許」に抵触するとして、同社(原告)より大阪地裁に提訴されていた特許侵害訴訟に関し、大阪地裁は本日9月27日付で原告の訴えを棄却する旨の判決を下したとのことです。本件は、沢井製薬らが、2011...
*Case2012

2012.04.11 「沢井製薬 v. 武田薬品」 知財高裁平成23年(行ケ)10148

アクトス(ACTOS)併用発明の新規性判断: 知財高裁平成23年(行ケ)10148 【背景】 武田薬品(被告)の特許(第3148973号)に対する沢井製薬(原告)の特許無効審判の請求について、請求は成り立たないとした審決(無効2010-800087)(参照: 2011.03.22 「沢井製薬 v. 武田薬品」 特許無効審判事件 2010-800087, 2010-800088)の取消訴訟。 ...
*Case2012

2012.04.11 「沢井製薬 v. 武田薬品」 知財高裁平成23年(行ケ)10146, 10147

アクトス(ACTOS)併用発明の進歩性判断: 知財高裁平成23年(行ケ)10146, 10147 【背景】 武田薬品(被告)の特許(第3973280号)に対する沢井製薬(原告)の特許無効審判の請求について、当該特許の一部(請求項1~6)を実施可能要件及びサポート要件違反による無効とし、その余について請求が成り立たない(請求項7~9は実施可能要件及びサポート要件に違反せず、進歩性もあり)とする審...
*Case2012

2012.03.29 「A v. 和光純薬」 東京地裁平成22年(ワ)2535

職務発明~「発明者が誰であるかは,知らない」: 東京地裁平成22年(ワ)2535【背景】被告(和光純薬)の従業員であった原告(A)が、在職中に職務発明として、「成分の分析方法」に関する発明(特許番号2965563)をし、当該発明について特許を受ける権利を被告に譲渡したとして、被告に対し、特許法35条(平成16年法律第79号による改正前のもの。)3項所定の相当の対価の支払を求めた職務発明補償金請求事...
*Case2012

2012.03.06 「第一三共 v. 沢井製薬」 知財高裁平成22年(行ケ)10140

カルベジロール事件: 知財高裁平成22年(行ケ)10140主文 特許庁が無効2007-800192号事件について平成22年3月29日にした審決を取り消す。(他略)原告(第一三共)が保有する「うっ血性心不全の治療へのカルバゾール化合物の利用」に関する特許(第3546058号)の訂正審判請求不成立の審決取消訴訟にて、審決取消判決(2011.11.30 「第一三共 v. 特許庁長官」 知財高裁平成23年...
*Pharma/IP news

製薬企業の職務発明補償・報奨制度

製薬企業各社ウェブページから得られる発明補償・報奨制度関連情報を下記にピックアップ・アップデートしました。三菱化学: 2010.09.30 社内における報奨制度の見直しについて発明も含め事業収益拡大に大きく貢献した従業員を広く報奨する内容へと拡充すべく、2011年度中を目処に、現在の社内報奨制度の見直しを実施する予定。日本化薬: 発明補償・報奨制度1. 職務発明等に対する補償は特許法第35条、実...
*Case2012

2012.02.29 「ジャンスー サイノーケム v. フレクシス」 知財高裁平成23年(行ケ)10108

「調節された量」の解釈: 知財高裁平成23年(行ケ)10108【背景】フレクシス(被告)が保有する「4-アミノジフェニルアミン(4-ADPA)の製造法」に関する特許(3167029)に対して、ジャンスー(原告)がした無効審判請求を不成立とした審決(無効2010-800009)の取消訴訟。争点は、①明確性要件(取消事由1)、②新規性(取消事由2)、③進歩性(取消事由3)。本件発明1:1種以上の4-A...
*Case2012

2012.02.17 「X v. 三菱化学」 東京地裁平成21年(ワ)17204

アンプラーグ関連職務発明の相当対価の額: 東京地裁平成21年(ワ)17204【背景】被告(三菱化学)の元従業員である原告が、アンプラーグ(一般名: 塩酸サルポグレラート)に関する特許発明1(物質発明、特許第1466481号)及び特許発明2(用途発明、特許第1835237号)の職務発明に係る特許を受ける権利について、特35条(平成16年法改正前のもの)に基づき、被告に対して相当対価の支払を求めた事案...
*Case2012

2012.02.08 「オルガノサイエンス・CHIRACOL v. 特許庁長官」 知財高裁平成23年(行ケ)10115

化合物の引用発明の適格性: 知財高裁平成23年(行ケ)10115【背景】「シクロヘキサン化合物及び該化合物を含有した液晶組成物」に関する出願(特願2010-162348)の拒絶審決(不服2011-1277号)取消訴訟。争点は、本願発明化合物の新規性。引用例に本願発明が記載されているといえるかどうか(引用発明としての適格性を有するかどうか)が問題となった。【要旨】裁判所は、発明の新規性について、「特...
*Case2012

2012.01.30 「メルク v. ミスターマックス」 知財高裁平成23年(行ケ)10190

メルクとメルクス: 知財高裁平成23年(行ケ)10190 【背景】 ミスターマックス(被告)が保有する下記商標登録に対して、メルク(原告)がした無効審判請求を不成立とした審決(無効2010-890055)の取消訴訟。争点は、①本件商標と引用商標の類否(商標法4条1項11号)、②本件商標が原告の業務に係る商品又は役務と混同を生ずるおそれの有無(同項15号)、③本件商標は原告の著明な略称を含むか(...
*Case2012

2012.01.26 「田岡化学工業 v. 大阪ガスケミカル」 大阪地裁平成22年(ワ)9102

先使用による通常実施権を認めた事例: 大阪地裁平成22年(ワ)9102【背景】「フルオレン誘導体の結晶多形体およびその製造方法」に関する特許(4140975号)を保有する原告(田岡化学工業)が、被告(大阪ガスケミカル)に対し、被告行為が本件特許権を侵害するものであるとして差止・損害賠償を求めた事案。請求項1(本件特許発明1):ヘテロポリ酸の存在下,フルオレノンと2-フェノキシエタノールとを反応させ...
*Case2012

2012.01.18 「帝國製薬 v. 特許庁長官」 知財高裁平成23年(行ケ)10143

審理判断の杜撰さを指摘: 知財高裁平成23年(行ケ)10143【背景】「貼付剤用支持体およびそれを用いた外用貼付剤」に関する出願(特願2000-48728)の拒絶審決(不服2010-17422)取消訴訟。争点は進歩性。【要旨】原告は、引用例1(特開平7-126156号公報)における引用発明の認定に関して、「引用例の図2には,本件審決が指摘する「ウエスト弾性部材14とレッグ開口部6の周縁部との間に設...
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