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ホスレノール®後発品(炭酸ランタンOD錠)の特許侵害訴訟 バイエル薬品が控訴取下げ

2019年8月6日付のコーアイセイのプレスリリースによると、バイエル薬品が、コーアイセイ他4社に対し、バイエル薬品の高リン血症治療剤であるホスレノール®(一般名:炭酸ランタン水和物)のジェネリックである炭酸ランタンOD錠の製造販売行為の差止め等を求め2018年9月3日に提起し係争中であった特許権侵害差止請求控訴事件(令和元年(ネ)第10051号)について、バイエル薬品が2019年7月31日付で控訴の全部を取り下げたことにより、バイエル薬品の請求が棄却された第一審判決(2019.06.12 東京地裁平成30年(ワ)第28391号)が確定したとのことです。

対象となった特許は、バイエル薬品が保有する炭酸ランタンのOD錠に関する特許第6093829号。2015年10月2日に出願され、2035年10月2日が存続期間満了日。上記侵害差止請求事件と並行して、コーアイセイを請求人とする特許無効審判請求事件(無効2017-800104号)が係属しており、2018年12月12日の審決の後、2019年1月11日に審決取消訴訟が提起されています(平成31年(行ケ)10003)。

ホスレノール®は、バイエル薬品が、2008年10月16日に、「透析中の慢性腎不全患者における高リン血症の改善」の効能・効果で、最初はチュアブル錠として製造販売承認を取得。OD錠として、2017年2月6日に承認を取得。再審査期間は8年(2008年10月16日~2016年10月15日)。

参考:

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