2013

*Topics

2013年、医薬系”特許的”な判決を振り返る。

組み合わせてなる医薬に関する特許権の効力 2013年、最もホットだった"特許的"ニュースのひとつは、武田薬品と後発メーカーが争ったピオグリタゾンの併用特許の侵害事件ではないでしょうか? 今年初めに、東京地裁判決がありましたが、それに先駆けて昨年9月の大阪地裁判決では、「複数の医薬を単に併用(使用)することを内容(技術的範囲)とする発明は,「物の発明」ではなく,「方法の発明」そのものであるといわざ...
*Case2013

2013.12.19 「アンティキャンサー v. 大鵬薬品」 知財高裁平成24年(ネ)10054

リサーチツール特許に関する争い: 知財高裁平成24年(ネ)10054【背景】「ヒト疾患に対するモデル動物」に関する特許権(第2664261号)を有していた原告(アンティキャンサー)が、被告(大鵬薬品)に対し、①浜松医大勤務医師らが被告の委託を受けて新規抗がん剤(TSU68)の評価実験に使用した実験用モデル動物(本訴マウス)が、原告の特許発明の技術的範囲に属するものである、②被告が上記医師らに委託し...
*Pharma/IP news

2013.12.25 「興和 リバロ後発品 特許侵害訴訟を提起」

興和および日産化学は、2013年8月15日付で高コレステロール血症治療剤「リバロ」後発品の製造販売承認を取得し、販売を開始もしくは販売開始を表明している7社(ダイト株式会社、持田製薬、小林化工、Meiji Seika ファルマ、東和薬品、鶴原製薬、科研製薬)に対し、日産化学が保有する当該有効成分の結晶形についての特許権に基づき、12月25日付で東京地裁に特許権侵害行為の差し止めを求める訴訟を提起し...
*Case2013

2013.11.21 「大長企画 v. 特許庁長官」 知財高裁平成25年(行ケ)10114

気血水理論に基づいて開発された栄養剤: 知財高裁平成25年(行ケ)10114【背景】「栄養剤,消化器剤」に関する特許出願(特願2002-293904; 特開2004-123671)の拒絶審決(不服2009-14411)取消訴訟。判断された争点は進歩性。請求項1:A.シムノールまたはシムノール硫酸エステルB.大豆イソフラボンまたは大豆イソフラボン配糖体C.クルクミンのA,BおよびCの成分を含むことを...
*Case2013

2013.11.27 「大長企画 v. 特許庁長官」 知財高裁平成25年(行ケ)10027

育毛剤の予測し得ない効果?: 知財高裁平成25年(行ケ)10027【背景】「皮膚用剤」に関する特許出願(特願2002-303878; 特開2004-182600)の拒絶審決(不服2009-14415)取消訴訟。争点は進歩性。請求項1:A.シムノールまたはシムノール硫酸エステルB.大豆イソフラボンまたは大豆イソフラボン配糖体C.クルクミンのA,BおよびCの成分を含むことを特徴とする皮膚用剤。審決が認...
*Case2013

2013.11.27 「ドリッテ v. 特許庁長官」 知財高裁平成25年(行ケ)10018

アミジン基を有する化合物のプロドラッグ化: 知財高裁平成25年(行ケ)10018 【背景】 「薬剤中におけるアミジン基を有する活性物質の生物学的利用率の向上」に関する特許出願(特願2009-519786、特表2009-544588)の拒絶審決(不服2010-11032)取消訴訟。争点は新規性(法29条1項3号)。 請求項1: 少なくとも1種の活性アミジン基を有する薬物の生物学的利用率を向上さ...
*Case2013

2013.10.30 「シーエスエル v. ノボ・ノルデイスク」 知財高裁平成24年(行ケ)10443

最終比率と最終濃度: 知財高裁平成24年(行ケ)10443【背景】原告ら(シーエスエルおよびモナシュユニバーシティ)が有する「安定化された成長ホルモン処方物およびその製造方法」に関する特許(第4255515号)を無効とした審決(無効2011-800051)の取消訴訟。争点は新規性。引例との対比において下記請求項の「最終濃度」の意義が問題となった。請求項1:成長ホルモンと,緩衝剤と,安定化有効量の少...
*Case2013

2013.10.24 「ワーナー-ランバート v. サンド」 東京地裁平成24年(ワ)5743(甲事件), 19120(乙事件)

アトルバスタチンの結晶形に関する特許権侵害訴訟: 東京地裁平成24年(ワ)5743(甲事件), 19120(乙事件)【背景】本件は,特許権1(特許3296564)(甲事件)及び特許権2(特許4790194)(乙事件)を有する原告(ワーナー-ランバート)が,被告(サンド)が輸入,製造及び販売する被告各製品が上記各特許権を侵害している旨主張して,被告に対し,特許法100条1項に基づき,被告製品の製造,...
*Case2013

2013.10.16 「沢井製薬 v. 第一三共」 知財高裁平成24年(行ケ)10419

米国カルベジロール試験の信憑性と顕著な効果: 知財高裁平成24年(行ケ)10419 【背景】 被告(第一三共)が有する「うっ血性心不全の治療へのカルバゾール化合物の利用」に関する特許(3546058)に対して原告(沢井製薬)がした無効審判請求を不成立とした審決(無効2007-800192)の取消訴訟。 請求項1: 利尿薬,アンギオテンシン変換酵素阻害剤および/またはジゴキシンでのバックグラン...
*Case2013

2013.10.10 「ECI v. 特許庁長官」 知財高裁平成25年(行ケ)10014

進歩性判断に後出し実験データが参酌されなかった一事例: 知財高裁平成25年(行ケ)10014【背景】「eMIPを有効成分とするガン治療剤」に関する特許出願(特願2007-500440)の拒絶審決(不服2010-8649)取消訴訟。争点は明確性(法36条6項2号)と進歩性(法29条2項)。請求項1(本願発明1):放射線照射によりガン局所に炎症を生起させた状態でeMIP を投与することを特徴とするeM...
*Case2013

2013.10.03 「壽製薬 v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10415

併用発明の相乗効果と顕著な効果:知財高裁平成24年(行ケ)10415【背景】「血清コレステロール低下剤或はアテローム性硬化症の予防又は治療剤」に関する特許出願(特願2003-185171号; 特開2005-015434)の拒絶審決(不服2010-8202)取消訴訟。特許庁は、引用例1と引用例2に記載された発明に基づいて進歩性なしと審決した。請求項1(本件補正発明):下記化学式(56)で表される化合...
*Case2013

2013.09.30 「ジェネンテック v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10309

ゾレア(Xolair)皮下注用(オマリズマブ(Omalizumab))特許権の存続期間の延長登録出願: 知財高裁平成24年(行ケ)10309【背景】原告は,「特定Fcεレセプターのための免疫グロブリン変異体」に関する特許権の特許権者であるが,本件特許の請求項15に係る発明の実施に医薬品製造販売承認に係る処分(本件処分)を受けることが必要であったとして,5年の特許権存続期間の延長登録を求めて,特許権...
*Case2013

2013.09.30 「ジェネンテック v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10268

ゾレア(Xolair)皮下注用(オマリズマブ(Omalizumab))特許の誤記の訂正: 知財高裁平成24年(行ケ)10268【背景】「特定Fcεレセプターのための免疫グロブリン変異体」に関する特許(第3457962号)の訂正審判(訂正2011-390107号)についての審決(訂正不成立)取消訴訟。請求項15:配列番号8および9にそれぞれ示すヒト化マウス抗体humae11 1型のFab H鎖アミノ...
*Case2013

2013.09.18 「武田薬品 v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10295

特許権存続期間延長登録出願に係る出張と信義則: 知財高裁平成24年(行ケ)10295【背景】原告が有する特許権(3677156号)の存続期間延長登録出願(2005-700093号)の拒絶審決取消訴訟。審決の理由は、本件処分の対象となった医薬品「パシーフカプセル30mg(一般名称:塩酸モルヒネ)」(本件対象医薬)は,本件特許発明の技術的範囲に属するものであると認めることができないから、本件出願に係る...
*Case2013

2013.08.22 「フュアエスツェー v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10348

化合物出願の新規性: 知財高裁平成24年(行ケ)10348【背景】「抗炎症剤,免疫調製剤及び増殖防止剤としての新規化合物」に関する特許出願(特願2003-512197、特表2004-536122)の拒絶審決取消訴訟。争点は本願化合物発明の新規性。【要旨】原告は、引用例の記載はその文言どおりに解釈するのが妥当であり、誤記であると断じることはできないと主張したが、裁判所は、引用例記載の構造式中の部分は...
*Case2013

2013.08.09 「デュポン ニュートリション バイオサイエンシズ エイピーエス v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10350

ポリデキストロースの用途発明の表現上の相違と実質的な相違: 知財高裁平成24年(行ケ)10350【背景】「満腹化剤としてのバルク剤」に関する特許出願(特願2002-578889、特表2005-508845)の拒絶審決(不服2010-18740)取消訴訟。争点は新規性。 本件補正前の請求項1:哺乳動物の食欲抑制のための組成物であって,食物摂取抑制有効量のポリデキストロースを含む組成物。本件補正後の請...
*Pharma/IP news

2013.11.11 特許庁 延長登録出願に係る閲覧等の運用の見直し

特許庁は、営業秘密の保護の重要性が高まっていることにかんがみ、特許法第67条の2第2項に規定する資料(延長の理由を記載した資料)につき、特許法186条1項に基づき閲覧等の請求があったときは、当該資料の中に営業秘密が記載されている旨の延長登録出願人からの申出を要件として、閲覧等の制限を行う運用を2009年9月1日より開始しているが運用の見直しの概要の一部を明確にする修正を行った。 2013年11月...
*Case2013

2013.07.24 「遼東化学 v. 宇部興産・田辺三菱」 知財高裁平成24年(行ケ)10207

公知ラセミ体を構成する一方の光学異性体の新規性・進歩性: 知財高裁平成24年(行ケ)10207被告らが保有する「光学活性ピペリジン誘導体の酸付加塩及びその製法」に関する特許(第4704362号)について、原告がした無効審判を請求不成立とした審決(無効2011-800097号)に対する取消訴訟。公知ラセミ体を構成する一方の光学異性体の新規性・進歩性が争点。原審参照: 2012.04.23 「遼東化学...
*Case2013

2013.07.24 「遼東化学 v. 宇部興産・田辺三菱」 知財高裁平成24年(行ケ)10206

公知ラセミ体を構成する一方の光学異性体の新規性・進歩性: 知財高裁平成24年(行ケ)10206【背景】被告らが保有する「光学活性ピペリジン誘導体の酸付加塩及びその製法」に関する特許(第4562229号)について、原告がした無効審判を請求不成立とした審決(無効2011-800097号)に対する取消訴訟。公知ラセミ体を構成する一方の光学異性体の新規性・進歩性が争点。原審参照: 2012.04.23 「...
*Case2013

2013.07.11 「田辺三菱・宇部興産 v. 遼東化学」 知財高裁平成24年(行ケ)10297

ベポタスチン製剤(タリオン錠)発明の進歩性: 知財高裁平成24年(行ケ)10297 【背景】 田辺三菱・宇部興産(原告ら)が保有する「経口投与製剤」に関する特許(3909998号)に対する遼東化学(被告)の特許無効審判の請求において、特許庁が特許を無効とした審決(無効2011-800177号)に対して、原告が審決の取消しを求めた事案。争点は進歩性。 請求項1(本件発明1): ベポタスチンのベ...
*Case2013

2013.04.11 「X v. 花王」 知財高裁平成24年(行ケ)10299

実施可能要件・サポート要件を満たす明細書記載とは:知財高裁平成24年(行ケ)10299【背景】被告(花王)の「液体調味料の製造方法」に関する特許(第4767719)に対する原告(X)の無効審判の請求(無効2011-800233)について、特許庁が同請求は成り立たないとした審決には、訂正要件の認定の誤り(取消事由1)、実施可能要件に係る認定判断の誤り(取消事由2)及びサポート要件に係る認定判断の誤り...
*Case2013

2013.04.18 「三菱化学 v. Y」 知財高裁平成24年(ネ)10028, 10045

アンプラーグ関連職務発明対価請求事件、消滅時効の進行の中断: 知財高裁平成24年(ネ)10028, 10045【背景】原審参照: 2012.02.17 「X v. 三菱化学」 東京地裁平成21年(ワ)17204【要旨】主 文1 本件控訴に基づき,原判決を次のとおり変更する。 (1) 控訴人は,被控訴人に対し,5900万円及びこれに対する平成19年2月2日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払...
*Case2013

2013.04.11 「セルジーン v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10124

レナリドミドとデキサメタゾンの組合せ医薬: 知財高裁平成24年(行ケ)10124【背景】「癌および他の疾患を治療および管理するための免疫調節性化合物を用いた方法および組成物」に関する特許出願(特願2004-505051、特表2005-530784、WO2003/097052)の拒絶審決(不服2009-7935号)取消訴訟。争点は進歩性。本件補正発明:治療上有効な量の化合物3-(4-アミノ-1-オキ...
*Case2013

2013.03.27 「大長企画 v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10284

引用発明の1成分にことさら着目することの動機づけ: 知財高裁平成24年(行ケ)10284【背景】「強筋肉剤,抗炎症剤」に関する特許出願(特願2002-303877、特開2004-182599)の拒絶審決取消訴訟。争点は進歩性。請求項1:A.シムノールまたはシムノール硫酸エステルB.大豆イソフラボンまたは大豆イソフラボン配糖体C.クルクミンのA,BおよびCの成分を含むことを特徴とする強筋肉剤,抗脳梗...
*Pharma/IP news

「セイロガン糖衣Aと正露丸糖衣S」 大阪高裁 大幸薬品の控訴棄却

2013年9月26日、大幸薬品のプレスリリースによれば、同社がキョクトウ株式会社に対して大阪高裁に控訴していた不正競争行為差止等請求訴訟に関して、控訴を棄却する旨の判決が下されたとのことです。参考:2013.09.26 「大幸薬品 v. キョクトウ」 大阪高裁平成24年(ネ)29282012.09.20 「大幸薬品 v. キョクトウ」 大阪地裁平成23年(ワ)12566大幸薬品press rele...
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